だから俺を好きになれっ!
もちろん、私の幼馴染なわけで。
全く、なんで涼と唯斗は兄弟なのにこんなに違うんだろ…?
そう思い、首をかしげたとき
キャーっ!!!
耳をつんざくような黄色い歓声。
『ね! あれって唯斗様じゃない?』
『ほんとだっ! マジカッコいー!』
いっそううるさくなる女子。
そんなものは構わず、
「で? 何の話し?」
ニッコリ王子様スマイルの唯斗。
やっぱ、かっこいいなぁ…
なーんて!
ーーバシっ!
「いったぁ?! 何すんのよ、涼!」
「うるせぇ」
そっぽをむく涼。
なにコイツ?!
意味不明なんだけどっ!
そんなやり取りを見てクスクス笑う唯斗
。