だから俺を好きになれっ!
「真紘! 俺より兄貴の方が女好きだから!」
ふてくされながら唯斗を睨みつける涼。
「そんな事ないよー! 俺は一途だもん、
ね、真紘?」
とろけるような笑みを見せる唯斗。
多くの女子は、この笑顔にオトされる
だろーなぁ…
ま、私も例外ではない気がするけど。
「なんで、私に聞くのよ…?」
「ひどいなぁ! いつも言ってるじゃん!
真紘が好きだよって」
そう言いながら私の肩に手をまわす。
瞬間、女子の悲鳴。