ありったけの笑顔で…
『好きな人とか…本当にいないの?』
少し眉を歪めていた夢花。
そんな顔されても……
もう………
『いないよ!!
夢花は彼氏さんいて幸せだなこんにゃろー!!』
あたしは顔をくちゃめて、夢花の
腰をこしょこしょした。
『やーめーてよー!!
くすぐったいー!』
『はっはっはー!幸せやろー♪』
『てへぺろ♪』
『ちょーっぴり古い』
真顔で答えるあたしに夢花は肩を
落としていた。
そう落ち込みなさるな夢花はん。
そんなこんなで、バレンタイン用品を見回ったあたし達。