ありったけの笑顔で…
そのあと、フードコートでクレープ
を食べてあたし達は解散した。
『ふぅ…………ばさっ』
家に帰り部屋のベッドに倒れこんだ。
枕に顔を沈め、考え込むあたし。
『………淳也……』
結局夢花に話せなかった。
淳也の事も、恋愛しない理由も。
ごめんね。どう言葉にすればいいのか
わからなくて…
考えるだけでも、こんなに切ないのに。
バレンタイン……
本当は誰より淳也に渡したい…
でも…、もう去年のあたし達とは違う。
そんな事、もうする勇気もないよ。
本人の前では小島なんて言ってた。
本当は今でも淳也って呼びたい。
淳也はあたしの中で特別な存在。
あたしも淳也にとって特別な存在でありたい。
でもそれは叶わないから……