ありったけの笑顔で…



『朝早くからごめんね!久しぶり!
渡したいものがあってね…』



あたしはもじもじしながらカバンから
綺麗に心を込めてラッピングした物を取り出す。



『……うん。』




相変わらず貴方は無口で無愛想だね。

そんな所があたし、好きだったの。

他の女の子には、今より素っ気ないんでしょう?

そういう所が…ずるいんだよ。

ほら?

少しだけ照れてる貴方が愛しいの。




あたしは、心の中で少しだけ泣いた。

切なかった。


どれだけ願っても、戻れないから。




『これ!しょっ…しょうがないから
作ってあげたの!良かったら
もらってあげてくれないかな?!』




あたしって本当素直じゃない!!

日本語も少し可笑しい!

ダメだそりゃー!!



< 17 / 52 >

この作品をシェア

pagetop