ありったけの笑顔で…
あたしは心の中で、
ガーンっと落ち込んで、
終わった…
と思い、肩を落として俯いていた。
『サンキューな』
『え………………?』
あたしはキョトンとしてしまった。
淳也がお礼を言うなんて珍しすぎて…
いつも謝られてばっかりだったから……
ビックリした………
『おい!何ポカーんとしてんだよ
口開きっぱだし』
『え?!恥ずかしい~』
あたしは我にかえって、恥ずかしさか、手で口を塞いだ。
そして淳也は微かに笑っていた。
成功?
したのかな?
えーーーー!!
やったーーーーー!!
『受け取ってくれてありがとう!
じゃあ、あたし学校行くから!
またね!』
『おう、こけんなよ』
『こけません!べーっだ!』
彼は、笑顔だった。
そして、あたしも………