ありったけの笑顔で…
変われない想い
ふっと、過去を振り返っていたあたし。
幸せだったな……
あの頃はまだ、彼は近い存在だった。
今では、頻繁に会う事すら叶わない。
淳也は学校生活を充実して送ってるらしい。
あたしの入る隙なんてないじゃない。
あたしは過去の人間。
ガラッ
『……スーッ、、、
フーッ………』
あたしはベランダへ出て、大きく
深呼吸をした。
『綺麗だなー』
外はもう真っ暗。
上を見上げれば、満天の星に輝く月。
星を見上げると毎回する事。
あたしは、そっと両手を握り合わせ
目をゆっくりと閉じた。