ありったけの笑顔で…
あたしが叫ぶと彼は振り返り、
辺りをキョロキョロと見回していたが
すぐに走ってくるあたしの姿に
気づいたみたい。
『小島!おはよ!』
『おう』
彼は一瞬ビックリした表情を見せ、
すぐにいつものように目をそらした。
『あっあのね!あの………ガサガサ』
あたしはスクバの中から例の物を渡した。
『これ!はい!』
受け取ってとも言えないし…
渡すしか出来ないよー。
あー恥ずかしい///
あたしは照れて思わず俯いてしまった。
まともに顔なんて見れない!
なんて言葉が来るのか気になるとか
そんなんじゃなくて、
ひたすらドキドキした。
彼からの言葉をひたすら待った。
すると、思わぬ言葉があたしに届いた。
『ありがと』