ありったけの笑顔で…
『おっはよーう!』
『なになにー、妙に上機嫌じゃない?』
席で夢花が怪しげな顔であたしを見ていた。
『ふふふーん♪実はね…』
あたしはニヤニヤとしながら今朝の
話しをした。
もちろん元彼なんて言えずに…
『えーー!!何そのドラマティックな
シチュエーション!やったじゃん!』
だからあたしは淳也の事を元彼とは
言わずに、駅でよくすれ違うずっと
片思いしてた男の子って夢花には説明した。
『でも菜穂に好きな人がいたなんて…
なんで教えてくれなかったのー?!』
げっ……。
『いや!あの!それはね!なんかこう
恥ずかしくて…なんかね…ごめん!』
『水臭いな~!でも菜穂が恋か~!
あのモテモテの菜穂がねー!』
『ちょっと!恥ずかしいでしょ夢花!
モテモテなんてハードルあげないでよ!』
そんな他愛のない話しを楽しくしていられる事が幸せなんだよね♪