ありったけの笑顔で…


夢花は、細くて目がキリッとしてて
でも大きい瞳で可愛くて楽しくて!
美人でオシャレで文句なし!!

彼氏もいるらしいしラブラブそうで
見ててこっちまで幸せになる!!


栗色のロングヘアーをかきあげながら
夢花がため息をついた。



『ね、ずっと気になってたんだけど
菜穂ってなんで付き合わないの?
あたし知ってるよ?
一年の頃から同い年の男子からも
年上の先輩からもたくさん告白
されてるよね?なんでたったの一回も
オッケーしないの?』



『うーん……』



あたしはりんごジュースを飲みながら
ほおずえをついて天井を見た。



『興味がないからではないの。
でもやっぱりね、無理!!』



あたしは天井から視線を夢花に移し
キメ顔をとった。



『いやいや!無理!!ぢゃないよ!
答えになってないし!!』


『まあ、いいぢゃんね!!
あ!この前さ………』



あたしは話しをそらし、別の話をした。
夢花は納得いってなさげな顔を
しながらも別の話にのってきた。

別にごまかそうとかそうゆうこと
ではないんだけど…なんかね。



なんかしか言えない現状……!!



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