ありったけの笑顔で…

『おい!笹星!!起きろ笹星!』



『ん……小島?
あ~夢か………』


『夢ぢゃねえよ!!ほら起きろ!!
降りな困るだろ!!』


『んー…………ん?!?!
小島?!?!電車?!?!
あーーー!!!早く降りなきゃ!!』


あたしは小島の手を引っ張って
急いで電車から降りた。



『お前な~、ほんとバカだなー』


『むかっ!バカとは何ですか!
……でも、助かっちゃった、ありがとね!』


『たまたま帰りの電車でお前見つけて
爆睡こいてるからびびったわ!
注意力が足らんなチビっこ!!』



『なっ!!相変わらず生意気な!
ちょーっと背が高いだけで威張るなタコ!』



『タコだー?!んぢゃお前わミジンコだ!』



『はー?!んぢゃお前なんて
お前なんて!!』



『はーい!スタップ!!』



あたしと小島が言い合いをしていたら
どこからか発音よくストップの合図が
聞こえた。


< 6 / 52 >

この作品をシェア

pagetop