ありったけの笑顔で…
『おい!笹星!!起きろ笹星!』
『ん……小島?
あ~夢か………』
『夢ぢゃねえよ!!ほら起きろ!!
降りな困るだろ!!』
『んー…………ん?!?!
小島?!?!電車?!?!
あーーー!!!早く降りなきゃ!!』
あたしは小島の手を引っ張って
急いで電車から降りた。
『お前な~、ほんとバカだなー』
『むかっ!バカとは何ですか!
……でも、助かっちゃった、ありがとね!』
『たまたま帰りの電車でお前見つけて
爆睡こいてるからびびったわ!
注意力が足らんなチビっこ!!』
『なっ!!相変わらず生意気な!
ちょーっと背が高いだけで威張るなタコ!』
『タコだー?!んぢゃお前わミジンコだ!』
『はー?!んぢゃお前なんて
お前なんて!!』
『はーい!スタップ!!』
あたしと小島が言い合いをしていたら
どこからか発音よくストップの合図が
聞こえた。