たった一つのお願い

懇願3



案の定、看護師が来てバレた。
しかも宮ちゃんじゃなかった。




「み、三神先生!?何やってるんですか!?」



「何ってキスだが?」




後ろから春陽にドスンと背中をグーで殴られたが、それさえ心地良く感じる。それぐらい気分は晴れていた。




「せ、先生…患者さんですよ?」



「それ以前に彼女だから問題ないです」




今更遅いだろうが、それでも春陽にコレ以上殴られるのは嫌なので一応笑みを取り繕って答えてみた。


が、何故かもう一度殴られた。




「彼女って先生…熟女好きだったんじゃあ…」




ハァ――…まだその噂残ってたのか…
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