たった一つのお願い

観察2



結局、今日辺り電話をして祐司に聞くことにした。



何故か気になるからだ。
特に深い意味はないのだが、今まで必要以上に他人に興味を持たなかった俺からしてみれば、かなり驚きの出来事である。


彼女がどうとか柄にもない事を考えてしまったからだろうか?


ハァ――…きっと疲れているんだな。
早く仕事なんか片付けて帰りたい。



あの子には彼氏も居るようだし。男持ちの奴にまで手を出す程落ちぶれては居ないし飢えてもいない。だからやましい感情とかではないはずだ。




――…だったら何故俺はあの子のことばかり気にかけている?




こんな感覚初めてだ。


人はコレをどう名付けるのだろうか?

誰かに教えてもらいたいものだ。気になってもコレばかりは調べようがないからな。
< 12 / 264 >

この作品をシェア

pagetop