たった一つのお願い
「俺はそろそろ限界だ…」
この一週間。
春陽に会う事も、ましてや触れる事なんて出来ていない。
宮ちゃんや祐司に春陽の様子を聞くだけ。
五分の昼休み。就寝後の訪問だけでもかなり不満が溜まっていた。
会えないだなんて論外だ。
「おお落ち着け。とりあえずここでは暴れるなよ?な?」
……あぁ、イライラする。
「とりあえず今から住所教えてやるから大人しくしろ」
絶対明日で何もかも終わらせてやる。