たった一つのお願い
「うん。目の保養になるしねーイケメンさん好きだよ」
「コラコラ。あんまりそんな事言うと龍君に怒られるわよ?」
「……龍?」
俺が尋ねると彼女の顔が途端に微笑んで
「私の彼氏!」
まぁ、この子なら居てもおかしくないよな。
明るくて気さくな感じだし。
そして俺に髪留めはその彼氏からのプレゼントだと話してくれた。
「そうか。よく似合ってる」
「ありがとう先生!
あ、先生の名前聞いても良い?」
名前の証書、かけてるんだが…白衣で見にくいのか?