今日、君にさよならを告げよう
僕も線香をあげて、浩樹と一緒に外に出た。
雪が、降っていた。
『こらー!浩樹と和馬、また喧嘩!?いい加減にしてよ!!…ね?菜月?』
『本当。ふたりとも、いつまでたっても子どもなんだから。私たちがいつまでお世話してあげなきゃならないんだろうね?』
『ずっと一緒にいればいいんじゃね?』
『えー!!浩樹、それプロポーズ!?』
『はぁ!?んなわけねぇだろ!』
『っていうか和馬はなんで無言?』
『……いや。たしかに、この4人で結婚したらずっと一緒にいられるんだと思ってさ』
『いや、4人で結婚ってどういう原理よ』
『もう、和馬の馬鹿!そういうのはちゃんと好きな人に言ってあげなさいよ!』