純~Love Story~愛
佳真とは時間が合わなくて
お互いメールを残すだけで 会話もかなり
時間がたってから返信するみたいな感じが続いた。

『遅くなってもいいから電話してね。』

『時間見てするよ。ごめんね ほんとに
スケジュールが詰まりすぎてて 寝る暇もないよ。』

私たちの会話には時差がある。

会いたいな・・・・・
一緒にいたいな・・・・・


佳真が忙しくて なかなか相手にしてくれなくて
不安と切なさが募る。

今頃何してんだろとか

香織に誘惑されてないだろうかとか

いらない不安が私をどんよりと包み込んでいる。


声だけでもいいから 聞きたいのに……


Kei の存在が憎らしい

「ね 佳真 返してよ。」


CMで Kei に会うたびにそう言う。

「さびしいよ~~佳真・・・・。」

テレビの向こうの Kei は 佳真を奪ってしまう。

「会いたいよ 佳真・・・・・。」




私は初めて この状況に耐えられないと思った。

「ほっときすぎなんだもん・・・・。」


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