純~Love Story~愛
「遠いとこ すいませんね。」

「あ そうそうバスの時間……。」

「送るから わざわざ来てくれたんだから。」

「地下鉄の駅まで 乗せてもらえます?」


バスはしばらくなかった・・・・。
ここに来る時は バス時間に気をつけなくちゃ


面会時間がちょうど終わるようで
放送が流れ始めた。

「救急車に乗ってきたら遠いここに
連れていかれちゃって・・・先生 交通機関で
来てくれたんだろ?」

「はい。ちょっと遠いですね
バスがよけいですよね。」


助手席ではなく後部座席に乗った。

「それで入院は長引くんですか?」

「もっと子供の様子に気を使ってやりなさいって
怒られちゃったよ……まったくその通りで
返す言葉もなくて 後数時間遅れてたら
死んでいたかもしれないって言われて
さすがにショックだった……。
今まで美月に 甘えすぎてたなって
俺は陸のこと何にもわかんなくて……
病院も行かせず市販の薬飲ませたりしてて
かえって悪くなっちゃったらしい。」

「とりあえず病院です。
かかりつけの病院を探した方がいいですよ。」


車が駐車場から出た。

「辛かったんだろうな・・・・
自信喪失 俺は陸を殺すとこだった。」

声が震えていた。
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