純~Love Story~愛
「ここでいいです。」

「いいよ 家まで送るし。」

「すみません 助かります。」

「そう言えばさ 佳真 頑張ってるよな。
どう?元カノとしては?」

いきなり佳真のことになって心臓がドキンと言った。

「え?別に 頑張ってるなって感じです。」

「映画主演だもんな。アイツほんと飄々としながら
昔から勉強以外はそれなりに こなすヤツだったから
人から愛されるしさ うらやましかったな~」

そうだ愛されるキャラだった・・・

「今にさ めっちゃ綺麗な女優とかアイドルと噂になって
結婚とかすんだろーか……
全く違う世界だから…うらやましいな。」

ムツ・・・!!

「あ ごめんごめん
元カノの前で 失礼~~」

「別にどうでもいいですけど…元カノとか
あんまり言わないでください。」

今も彼女だもん

「噂になったらヤバいもんな。」

「だけどほんとアイツすげーよな。
友達も彼女も捨てて正解だったんだよな。
あの頃は何て冷たいヤツだって思ったけどさ。」

「私のことはいいですから。」

思わず強い口調になってしまった。

陸の父親は笑い出した。
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