純~Love Story~愛
家に帰ってベットに入って着信音を夢の中で聞いていた。

ん?

飛び起きた。

「もしもし!!」

「蘭?ごめん 寝てたよな。」

「佳真……どうしたの?」嬉しくてたまらない。

「ちょうど時間が空いて 蘭の仕事に差し支えるから
平日の深夜は我慢してたんだけどさ もう
耐えらんないと思って ごめんね。」

「何言ってんの?嬉しいよ
声聞きたかった~忙しいからって我慢してたもん。」

「ホントに我慢ばっかさせてダメな彼氏だな。」

「そんなことない。素敵だよ大好き。」

「蘭 昔は絶対そんなこと言わなかった。
俺 けっこう傷ついたりしてたんだ。」

「え?」

「ドタキャンでもなんでもない顔してたし……
好きって言ってくれないし……。」

「あの頃は嫌われたくなくて必死だったの。
ドタキャンされて 部屋のものに当たり散らしたし
好きで好きでたまらなくて
だけど恥ずかしくて言えなかった……
別れた時後悔したの。もっと好きって言ってたら
一緒にいられたのかなって……。」

そうもっともっとしがみついたら
ここにいてくれたんじゃないかって……。
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