純~Love Story~愛
後ろが騒がしくなってきた。

「ヤバ……今さ 飲み会なんだ。
出演者と監督スタッフと飲んでるんだけど
ちょっと具合悪いって言って出てきた。」

「そうだったんだ
ありがとう 電話くれて。」

「Keiさ~~ん」女の声がした、

「切るね メールするよ。
はやく寝ろよ 仕事頑張れ。」


早口で言う

「うん 佳真もね・・・・。」

電話を切ろうとしたけど 佳真がまだ切ってなかった。

ん?

「大丈夫ですか?」
電話の向こう側 心臓がどきどきした。

「あ うん だいぶよくなった。
今 戻ろうと思ってた。」

「ちょっといいですか?」

「ん?」

え?何?ちょっといいですかって・・・・
心臓が早く打ちすぎて 呼吸が早くなる。

「私・・・・」

ゴクリとつばを飲んだら

ツーツーツー
「あれ?あれ?あれれれ・・・・!!」

電話が切れてしまった。


ちょっとやだ~~~何でこんなとこで終わるの?

「ちょっといいですか?って何?」

甘えた声の女だった・・・・凛が言ってた
モデルの子?スタッフ?

さっさと切らなかった自分を悔やんでしまった。
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