純～Love Story～愛

陸も元気に退院してきて　一つづつ行事とともに
季節は流れていく。

佳真の声を生で聞けるのがめずらしいくらい

映画の公開が始まるようで　更に佳真との連絡は
うまくとれなくなってきた。

「蘭先生　明日用事ある？
友達に彼氏優先にされちゃって…ドタキャン…。」

忍先生が言った。

「別にないですけど？」

「うふふ　ない人を誘った～～って私もか！？」
なんて自分につっこみながら

「映画行こうよ。」

「映画ですか？」

「チケットあたったんだよん～」

忍先生は　一方的に待ち合わせの時間と場所を言った。

「それで何の映画・・・」
言いかけた時

後ろで子供の泣き声

慌てて振り向くと　忍先生のクラスの子が
喧嘩をしていた。

「こらこら～～～！！」

忍先生は質問に答える間もなく行ってしまった。

「何の映画ですか？」

あまり映画とか興味がなくて　映画館にも
今までで一回くらいしか行ったことがなかった。

たまには…いっか……。
ただゴロゴロとしている休日が一つ減るくらい～