純~Love Story~愛
待ち合わせ場所にはもう忍先生がいた。

「先生 早くないですか?」

待ち合わせ時間より十分早く来たのに
先輩がもういて私は焦ってしまった。

「どう?このスタイル~~」

「あ 先生素敵です~~いつもこんな感じなんですか?」

「今日は特別よ~~テレビにでもでたら
大変だから~~~」

「テレビ?なんですか?」

「試写会だよ~~あれ 言ってなかった?」

「昨日質問に答える前に行っちゃったんですけど…」

「Keiの映画だよ~~~試写会あたったんだもん~」

「え!?Kei のですか?今日それなんですか?」

「そうよ~Keiが来るかはわかんないんだけどね。」

何にも言ってなかったし…多分来ないと思うけど

正直複雑だった……。
だってラブシーンとかもあるし 私は絶対見たくない
そう思ってたんだけど

「あれからすっかり Kei のファンなの。」
 
「そうですね~私も……好きです……。」

「初の主役だからね 同じここの出身としても
応援しなくては!!!」

でも Kei は来ないと思うよ……。

会場はすでにたくさんの人で埋め尽くされていた。
改めて Kei という存在が大きいことを知らされた。
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