純～Love Story～愛

「誰？」

若い女性は怪訝顔で近づいてきた。

「ジャジャ～～ン　なんと　陸の幼稚園の担任。」

「え！？陸の！？」

何が何だかさっぱりわからずに　早川の方を見ると

「陸のおかあさん」

「え！？陸の！？」

「陸がお世話になっています。」
頭を下げた。

「あ　いえ・・・・おかあさんですか？」

想像していた　陸の母親は　精神的に参っていると
聞いたから想像していた母親とは全然違っていた。

「そうなんです。陸　元気にしてます？」

「してます？って……頑張ってますよ
おかあさん　会いたくないんですか？」

思わず怒りが込み上げてきた。

母親は一瞬顔がひきつったけど
「会いたいけど……今は会えないんです。」

「どうして？陸が会いたがってたんですよ。
頑張ってる姿をおかあさんに見てもらいたいって…。」

「まぁ　ここじゃなんだし
暇なら　一緒に飲みに行こうよ。」

「飲み？」

子供にも会わずに遊んでるの？

「陸の話も聞きたいし行こうよ先生！！」

それに気楽さにも　喝入れてやる。
私は　早川と陸の母親という若い女について行った。