純~Love Story~愛
「モニカがムカついたわ~
映画の中でも 嫉妬しまくりだったし
それに実物はめちゃ可愛かったし」

めちゃ可愛い


その言葉にひどく落ち込む私だった。

「ほんと アイツは遠くに行っちゃったよ。
ずんと一緒にいたのにさ
俺も蘭ちゃんと同じ…しばらく立ち直れなかった。」

「あんたたちも仲良しだったからね。
全然タイプ違ったけど・・・・楽しかったよね
毎日毎日顔付き合わせて
楽しいこと考えて……戻りたいね
やりなおしたいな~」

「え?翔くんのことチャラにするってこと?」

「違うよ~どうせ佳真と無理だったら
ちゃんとあの頃から翔と向き合えばよかったなって
そう思った。そしたら陸にももっと
ちゃんとした母親になれたかもしれないなって。」

「翔くんは 美月大好きだよ 多分今でもさ。
戻ればいいじゃん。簡単なことだよ。」

早川がビールを注いだ。

「陸にひどいことしたんだよ。
叩いたり無視したり…虐待だよ……。
陸の怯えた顔が 離れないの……。
翔のことで毎日イライラしてて 親になる資格も
ないのに陸ができちゃって……。」


お気楽だった美月が落ち込み始めた。
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