純~Love Story~愛
そうそう画面の中でも 香織はもちろん
モニカの潤んだ瞳にムカつく

佳真は私みたいな乾いた目の女の
どこがいいんだろ。

考えたくないけれど自分のダサさに傷ついちゃう。

「うわ~いいな~こんなことされて~~~」
凛の声に

テレビを見ると

Kei と モニカのベットシーン

モニカを自分に置き換えてみる。
そうそう 私だって…佳真にこんなことされるもん

もっともっとすごいこと一杯されるもんね。


そう言い聞かせる。

「愛してるよ……」

その言葉の本気は 私だけのものだよね 佳真


Kei の映画は公開から大ヒットになった。

映画の主題歌だった曲も売れまくって
温泉ところか 休みだってなくなった……。


Kei の人気が出る一方で
どんどんと距離を感じてしまうのだった。

「佳真?」

「ん?」眠そうな声

「疲れてるんでしょ?電話切るよ。」

「ダメ……蘭の声聞きたいから……」
佳真の声はまるで 寝言のよう

「佳真……?」

「・・・・・・・・」

携帯を閉じる・・・・・・。

おやすみ 佳真・・・・・。
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