純~Love Story~愛
私はつくづくこの仕事を選んでよかったと思った。
じゃないと 絶対仕事より重要になっていたから

考えるにも 園児たちが
そうさせてくれなかった。
忙しけど ありがたい。

彼らの屈託のない笑顔に一杯元気をもらった。

特に 今日の陸は今までで最高に
笑顔が見られた。

よかったね 陸
陸がね パパとママを信じていたから
二人はまた
陸のところに戻ってきてくれたんだよ・・・・


園庭に 美月が現れた。

「誰?」「誰?」

若いおかあさんに 園児だけじゃなく
保護者も注目した。

「俺のママ 退院したんだ!!」

そんな視線の中を陸がかけて行って
美月に抱きついた。


あまりの嬉しそうな光景にみんな 
心があったかくなったんだろう
優しい笑顔があふれていた。

「みんなも陸に負けないように
今日 おかあさんやおとうさんや
おじいちゃん おばあちゃんに
力一杯抱きついて ただいまって言おうね。
明日先生に教えてくださいね~」


大切な園児たちが 家庭へ戻って行く。
思いっきり手を振った後に

ため息・・・・・
待ってましたと襲ってきた・・・・。
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