純~Love Story~愛
「ウチ ダメな人間なんだもの。
自分のことばっか考えて…いつになったら
会えるのとか……早くお休みとれないかなとか
長く休みで いっそ札幌に帰ってきて…とか
とんでもないこと考えてるもの。」

恥ずかしかった。

「幻滅されたくなかったから必死で
強がってたけど……ぼろがでちゃった…。」

逞しい胸板で息が苦しい

「ぼろ?
俺をたくさん愛してるってことだろ?」

「そうだよ
好きで好きでたまらない
愛してる・・・・・だけどウチは
佳真を愛してるけど 佳真との間を邪魔する
Keiのことちょっと憎んでる……。」


「え?憎む?」

佳真が静かに体から私を離して
顔を覗き込んだ。


「だってKei が頑張れ場ば 頑張るだけ
会えなくなるし 他の綺麗な女優に
愛してるとかキスしたりあんなことしたり…
たくさんの人に愛されたりして……
喜べないウチは未熟者なんだもん……。」

今まで隠してきた素直な思いを
佳真にぶつけた。


これで終わったら・・・・
次は Kei の素直なファンになろう

そう思った。
< 163 / 229 >

この作品をシェア

pagetop