純~Love Story~愛
視線が刺さる

これからはこの視線にも 
慣れて行かないといけないんだと

改めて思った。


佳真を隠してしまう
Kei という大きな存在は ずっと一生ついてくる。


私もこのままではダメだって思った。

冴えない女を連れて歩いている

そう世間に思われて
Kei の足を引っ張るのだけはイヤだ。


「蘭 笑って。顔がこわばってる……。」

佳真が囁く。

「あはは ちょっと緊張しちゃって・・・
こうしてる間も ツイッターとかで呟かれて
ね・・・明日大変なことになるよ。」

「蘭も巻き込んじゃうのが心苦しいけど
自信持って 俺の選んだ人だよ。
いろいろ言うやつもいるけどさ それは
俺の仕事柄であって どうでもいいよ。
蘭と家族が俺を信じてくれたらそれが一番。」

「佳真…」


うれしくて笑顔になった。

「あ~~いいいい~~
その笑顔 子供たちに慕われる笑顔
俺には最高のごちそうだよ。」


「ありがと
私も 佳真と一緒に強くなるから。」

いつものようによく食べちゃって
佳真に負けないお皿を積み上げた。

佳真はずっとニコニコ笑ってる。
< 176 / 229 >

この作品をシェア

pagetop