純~Love Story~愛
緊張して何度も息を整える佳真
髪の毛はうしろにきれいにひっつめた。

「この頭印象悪いよな~~~」
ブツブツ言ってる。

私も緊張してきた。

「行くね!!」

玄関先に緊張した面持ちで現れたママ
恐る恐る視線を佳真に移す


「ん?あなたって・・・・。」

さすがのママも 芸能人って気がつくか

「昔 蘭と付き合ってた・・・・・高校の時・・・・」

そこかい!?

両親はそういうことに疎い方だから
その何倍が 凛が詳しくなっていくのかな・・・

私たちは顔を見合わせて苦笑した。

「覚えてくれてましたか?」

「けい…しんくん!!!」

「そうです!!なんかめっちゃ嬉しいです!!」

「だって蘭ったらあれが最初で最後だもの
それ以来ずっと彼氏なんてカの字もないんだから
あ~~そう。
誰を連れて来るのか心配だったけど
何だかホッとしたわ。どうぞどうぞ!!」

手招きをしてリビングに走って行った。

「パパ~~蘭がね 高校生の時付き合っていた
唯一のハツカレだったわ!!!」

多分パパも今まで彼氏なんかいないのに
誰を連れて来るのか心配したんだろう。
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