純~Love Story~愛
家に電話をかけた。

「うんうん 今速報で流れたよ!!!
よかったね ほんとによかった!!」

パパの声も震えている。

後ろでママと凛も よかったね~と叫んでいた。


荷物を慌てて片づけて
Kei が運ばれた病院の近くのホテルに移った。


すぐにでも会いたいのに
なかなか会えないのがじれったい。

ケガの具合なんかはよくわからなかったけど
この病院にいるのは確かだ。


しばらく待たされてやっと会うことを許される。


おねえさんが
「蘭ちゃん 先に行ってきて
うちらは十分後行くからそれまで
一杯 佳真をねぎらってあげてくれる?」

社長もニコニコ笑っていた。

「ありがとうございます!!!」


一番先になんて声をかけようか考えていた。


戦い抜いてくれた佳真に
感謝の言葉がたくさんあって

だけど脳より先に行動に出てしまって
病室のドアを開けてしまった。


広い部屋には 数人のスタッフがいたけど
私に気づいて 笑顔で出て行った。
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