純~Love Story~愛
園児たちから一輪づつバラをもらうと
最後は持ちきれないほどの

バラの花束ができた。

「ありがとう。」

今日はもう泣いてもいいよね。

私はもう泣いて泣いて
見かねた保護者が 涙を拭いてくれた。


「先生 幸せになってください。」

子供たちが
全員で歌のプレゼント

知らない間に こんな段取りを考えてくれて
保護者に感謝した。

「ありがとうございました。
こんな素敵な会まで開いていただいて……
私の方がみんなを送り出さないといけないのに……。」

「今日は子供たちと蘭先生の
卒園記念日だからね。」

美月さんが笑った。
すっかりママ友が増えて 幼稚園生活を
満喫している様子

陸もどんどん頭角を現して
二人とも幸せそうだった。


「おめでとう 先生!!!」

可愛い声が響いた。
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