純~Love Story~愛
店を出て 酔っ払い集団とお別れをした。
三次会のお誘いはさすがに お断りして見送った。

「帰るかな~けっこう飲んじゃった…。」

12時を回って タクシーを拾おうとしていたら

「蘭ちゃん?」

声がして振り返った。

「早川?」

スーツ姿の早川が数人と立っていた。

「蘭ちゃん 久しぶりだな。」

「うん。」

高校時代にタイムスリップした気がした。

「これからさ……。」一瞬考える間があった。

「中学メンツで飲むんだけど 蘭ちゃんも来ないか?」

「え?いいよ いいよ~知らない人ばっかだもん。」
そんなほんと 遠慮するよ。

「なんかさ 絶対このまま帰したくないんだな~。」
意味深なその言葉

「ううん。空気読むよ私だって~楽しんできて。」

「俺は蘭ちゃんと飲みたい。」

「相変わらずそんなこと言って女の子
泣かせてるんでしょ。」

「飲もうよ~一緒に~~~」
周りも悪ふざけになって盛り上がった。

「遠慮するから~」そう言っているのに
しっかり早川に拉致された。
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