純~Love Story~愛
「蘭ちゃんおめかししてるけど結婚式?」

「違うよ~記念すべき卒園式。
夜からは保護者と謝恩会だよ。
ってウチもう疲れたから…帰りたいんだけど…。」

「い~じゃん。行こうよ~。
俺はこいつらとは離れるからさ。」


まったく気乗りのしない飲み会に連れていかれる。

早川は相変わらず危険な感じがプンプンだけど
前よりも話やすくなった感じがする。

早川の飲み会は 女子も加わって
十人で元気いっぱい乾杯をしていた。

しばらくして早川がテーブルに戻ってきた。

「お待たせ~。」

「あずましくないっしょ~ウチはそうそうに
帰るからさ……。」

「いいんだって~それで蘭ちゃんは今
一人なの?」

「え?」

「彼氏はいないの?」

「今は 彼氏なんて作れない
子供たちが彼氏かな~来月には新しい
たくさんの彼氏が入園してくるしね。」

「じゃあさ あれから蘭ちゃんはずっと
恋してないんだ。」

あれから ずっと・・・・・

「してないよ。しばらくいいかなって
想っていると時と季節が過ぎ去った感じ。」

ビールを飲み干した。
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