純～Love Story～愛

「ウチが一番嫌いな芸能人　あんただから
テレビに出たらチャンネル変えるし……。」

「マジで？」

もう私　何言ってんだろ。
すごくすごくイヤなヤツだよね・・・。
でも止まらない。

だってあの時の辛さ
佳真にはわからないんだもん。

今だってこんなに胸が苦しいのに・・・・。


「俺は……一番見て欲しい人が蘭ちゃんだった。
頑張ってるとこ蘭ちゃんに見て欲しかった。」

「勝手なこと言うよね～
ウチはそんなにお人よしじゃないもん。」

「ずっとさ　後悔してた……。
大切なもの　全部ぶん投げて　俺の高校時代の
少ない思い出はほろ苦い感じかな。」

「ウチなんて最悪だよ。
みんなに同情されてさ……別に大したことじゃないって
言ってんのに捨てられて可哀そうとか…
ほんとに大迷惑だったから。」

「ごめんな。」

本当に辛そうなのは　演技なのかな……。


「演技なのか　本気なのか
よくわかんない・・・・・。」

「まさか　本気だよ。」

何だか切ない気持ちになった。
もう・・・・・もう　いいよ・・・・。