純~Love Story~愛
「すっきりした。」

「え?」

「もう許してあげる。言いたいこと言ったしね~。
もうそろそろ立ち直らないと…
ちょうど本人目の前にして言いたいこと言ったし
佳真とのことはもうこれで 終わりにする。」

そう 終わりにしたらいい。

「ごめんね ウチもいつまでもしつこいね。
まさかこんな気持ちよく本人に言えるなんて
思ってなかったからスッキリした~。
明日から新しい恋でも見つけるかな~。」

ちょうど地下鉄の入り口が見えてきた。

「もうここでいいよ。
こんな人気者と一緒にいたら
ばれた時が怖いから……。」

まだね 本当はときめいてる。
こうやって奇跡の再会をして…何年もたったはずなのに
私の胸の中には佳真で一杯なのを知った。


だけどね…
佳真とは生きる世界が違うんだ。

遠い世界の人

こうやって一緒に歩いてること自体も
奇跡なんだから・・・・・。


週刊誌になんか撮られたら
大変なことになる。

「じゃあね これからは応援するから・・・。」

地下鉄の入り口を恨んじゃう。
もう少し一緒にいたかったなって・・・・。
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