純~Love Story~愛
「彼女っていうか奥さん みっきーさん
ああ美月って言うんだけど 逃げちゃったって
みんな翔くんなら わかるな~って言ってたし
みっきーさんも疲れたんだろうな~。」

「子供置いてだよ。連れていくべきでしょ。
母親として最低だよ。」

「ま~ね~子供はかわいそうだけど
翔くんにはいい薬だな~。」

「いい薬で済まされたら子供がかわいそうだよ。」

「ごめんごめん~」

「あ 早川にあたってもね~ごめんね~~。」

「佳真も・・・・・。」

「え?」

早川が言葉を飲み込んだ。

「佳真がどうしたの?」

「いや ごめん 聞きたくない名前だろ?」

「あ ああ そうだけど何?」

「いや昔あの近くに住んでて一緒に遊んでた。
みっきーさんは佳真がずっと好きだったんだ。」

「うっそ!?」思わず声を張り上げた。

早川が驚いたようにこっちを見たから
慌てて

「世間は狭いね・・・。」とごまかした。

「ずっと熱烈告白してて…佳真が相手にしなかったから
いつしか翔くんの彼女になってたけどね。」

ドキドキ
思いがけない佳真の話に動揺してる。
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