純~Love Story~愛
離れていても
忍先生の予言のように Keiの歌はヒットして
俳優と歌手との活動でさらに 忙しくなりつつあった。

「ごめんな。なんか忙しくて
なかなか蘭の起きてる時間にメールができなくて。」

「大丈夫だって。
私のことは気にしないで今は働かなきゃ~
今日はとうとうテレビで歌うんでしょ!!」

「最初で最後にしてって言った。
それもさ生なんだもん さすがに俺だって緊張でしょ。」

「そうなの?もったいないな~
絶対 かっこいいのに~~~もっともっと
歌う姿も見せたらいいと思うよ。」

「ダメダメ~~生だけはダメだよ。
でもさ 今日の歌は 蘭だけに歌うから・・・・。」

「え?」

「蘭のためだけに歌う。」

なんて幸せな言葉なんだろう・・・・。

「うれしい……。」思わず涙ぐむ。

「ないてんの?」

「だって…うれしくて…私どんな顔をして
テレビの前にいたらいいんだろ。」

「よし 力がわいてきた!!!
これから映画のロケして…夜まで蘭のために
頑張ってくるからさ~~じゃあね。」

「頑張って~」

朝から 声が聞けて幸せな気分。
夜が楽しみだな~って頬が赤くなった。
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