colorful Mirakuru
「いやぁ〜 遅くにすまんねぇ」

そう声をかけられ僕は

「いえ… 何かご用でもあるんですか?」

そう訪ねた。

すると…

「単刀直入に言うと悠真とテストで競い合って欲しい」

そう言われた。
なぜ!? 僕が疑問に思ったことを察したのか

「君と恋人同士になってからどうやらうちの娘はワガママになってしまって…ね…
悠真がテストで勝ったら
一時あの子と別れて欲しいんだ…」

衝撃的な言葉を悠真父は紡ぐ

「でも…それでは君もメリットはない…
だから 君が勝った場合は遠距離だけどそのまま悠真と付き合いを認める」


彼はそう言って紅茶を飲み干した。

僕はなす術がなく 「分かり…ました…」 そう答えるしかなかった。

悠真父はその答えに満足したのか

「俺からはそれだけだ」

そう言って玄関から彼は帰っていった。



ふと…
見上げれば部屋の中にいる悠真と視線が会う…


僕はニコリと笑って見せた。
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