colorful Mirakuru
―――☆――――☆―――
転校してきた学校は疑惑付で有名だった。

「疑惑付きとは面白いですね… 水崎先生?」

あたしがそう訪ねると…

「さすが… 和希さんと莉菜さんの娘さんだね。
今ご両親は何なさってるの?」

「相変わらず主婦と探偵です。」

懐かしそうに昔を思い出す綾斗先生。

この人もここの学校の卒業生。
すなわち…
あたしの両親の後輩である。


「どう?
僕のクラスで仲良くやっていける?」

そう尋ねられると…

「はい♪
面白そうな方が三名ほど」
あたしはニヤリと笑って見せた。

「それはよかった。その中に僕の娘も居るからよろしくね」


「はい」と返事をすると綾斗先生も安心した様子。

外を見ると
もうすでに夕日が傾いていた。


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