ザ・ポスティンガ～！…壁から猫…

―――チラシの山―――

水曜日になると、チラシが届く。

自宅に届く。

ボクは委託を掛持ちしているのでいろいろなノウハウがわかる。

Ｔ社は玄関先にどっさり置いていく。
知らない間にだ。

一方、Ｓ社は、直営なので宅配だ。

直営というのも、
Ｔ社の場合は依頼をした会社と委託されたボクラポスティンガーの間で手配する事を仕事にする。だから、単価も安い。

Ｓ社は依頼社が直接ポスティンガーに仕事をかける。

この方がもちろん単価は良い！

そんなこんなで今日もポスティングが終って、それから戻ってみるとボクのアパートの玄関先にチラシの山がどっさりあった。
今日は水曜日。
チラシは地域ごとに梱包されている。
また地域ごとに配布指示書がついている。

全戸配布

戸建て配布

事業所、集合住宅…

様々だ。

この山はボクがＴ社と簡単に契約して決めた地域のチラシだ。

チラシの種類はＷ不動産、不用品回収、だ。

次の山はＫ社だ。

この会社は何だかおかしい。
χ求人、よくあるが、
よく読むと、

・「占い師募集」
・「架空恋愛募集」
・「イエローピーポー運転手募集」
・「反省文募集」

…………とおかしい。

「占い師募集」は構わない。きっと日雇いだろうとボクは思う。

「架空恋愛募集」これは有害チラシかな？

いや違う。

いかがわしい内容写真などない。文通相手を募集しているのだろう。
でもケータイメールが普及した現代、情報化社会…
ポスティングで、街にまいても、反響は意外とあるらしい。
パソコンやケータイの使えない高齢者に大反響らしい。

「イエローピーポー運転手募集」はこれはボクみたいなヤツ(笑)

普通じゃないやつが緊急で使うワゴン車の運転手の事。

昔はイエローピーポーとレッドピーポー（救急車）を区別していたと聞いた事があるが、
これは直営で病の親がお年寄りで、家政婦に近い仕事を要求されるのだろう。ボクの妄想だが。

「反省文募集」…これは予測がつかない。

チラシを見てみる。


ボクの眼は裏返る程ひいた。


そのチラシは
【元町2丁目】
【全戸配布】、
【原稿用紙】、
【依頼枚数、1046枚】。