早川くんの恋スル事情。


 『早川くん会いたかったよー!あたし達運命的だよね!?こんなところで出会えたんだよ!?』

 早川くんがなにか言い返すと思っていたら私が勢いよく抱き着きすぎたせいで早川くんはギブアップしていた。

 『はなせ…てめ…』

 『ねぇ、瑠美。運命とか言うけどここは学校の屋上よ?会えるのなんて当たり前じゃない』

 桜はドヤ顔でごもっともなこと言ってるけど私は気にしないもんね。

 『おい……、横江…そんなドヤ顔いらんから早く助けてくれ…』

 桜は暗黒な笑みでいった。

 『あんたら一生そうやってイチャついてなさい』

 そういって包みかけのお弁当袋を結び教室へ帰っていった。

 『桜…。あんたは天使だよ。さすが私の親友だ』

 『どこが』

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