キャラメル
始まり
2:16 AM。
私は急に、甘い物が食べたくなった。
『ね、甘い物食べたい。』
「ん……」
彼氏は睡眠を私に妨害され顔を歪ませた。
『ね、甘い物食べたい。』
同じ事をリピートする。
「何時だよ今。」
『…2時過ぎ。』
「はぁ…!?」
ゆっくりと起き上がる彼氏に、また私はわがままを言う。
『プリン食べたい。』
「どんだけだよ…。お前太るぞ?」
『いいの!ダイエット終わったし。』
「それ意味ないだろ。」
完全に起きてしまった彼氏はちょっと怒っているが、気にせず言ってみる。
『ねぇ…買いに行こうよぉ。』
「……しゃーねーなー。そういうのってうつるんだよ。」
私は彼氏のこういう所が大好きだ。
『ありがと。』
「ふっ。可愛い。ちっちゃい子みたい。」
彼氏は私の髪をくちゃくちゃにして電気をつけた。