ももの天然水
「蓮のやつ、絶対に許さない。」

ん?

声のする方を見上げると、階段を下りてくる先輩がいた。

先輩か…。

あ、蓮先輩と一緒にいる人。

けっこう美人…。

「あっ!」

「あぶねっ!」

手を伸ばし、先輩を自分に寄せる。

「大丈夫ですか?」

ほどよく日に焼けた肌。

長いまつげ。

ふわりと香る、もものような甘い香り。

細くて小さいからだ。

てか、かるっ!

「あ、ありがと。」

やばい、心臓飛び出そうなくらいドキドキしてる。

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