ももの天然水
「うちも好き。」

え?

紗優が俺の事を好き?

よっしゃー!

「でも、」

でも?


「お、襲われかけたことがあるの。」

え?

中1ってことは、俺が小6?

あの人は、紗優だったのか?

「水城くんと、そういう関係には、なれない。」

いやだ。

わがままだってことは、わかってる。

でも、

「紗優、俺のこと好き?」

「うん。」

「それが聞けて、よかった。」

「でも、」

「俺の彼女になってくれますか?」

俺の事もはなさなきゃ。

「俺、ずっと後悔してた。」

「なにを?」

「紗優の、その傷。」

紗優は、きょとんとした顔でお腹をさする。

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