ももの天然水
「水城くん。」

「友哉。」

「え?」

彼氏なんだから、下の名前で呼んでほしいのはあたりまえだよな?

「友哉って呼んで。紗優。」

「君は変わんないね。」

「ねぇ、呼んで。」

下を向いて首を振る。

「キスしちゃうよ。」

「へ?だ、だめだよ。」

「じゃあ、呼んで。」

顔を赤くした紗優が、抱きついてくれた。

「ゆ、友哉…くん。」

少し照れた口調さえも愛しく感じる。

紗優を抱きしめる。

「ちょ、くすぐったい。」

「かわいい。」

「か、かわいくない!」

「キスしたい。」

あ、俺なんてこと!

「いいよ。」

……?

今、なんて?
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