ももの天然水
「友哉くんのクラスってなにするの?」

「文化祭?」

「うん。」

「たしか、メガネ執事カフェ。」

メガネ執事カフェ?

中学生の文化祭とは思えない…。

「紗優は?」

「えっと、メイド&執事カフェだっけ?」

あ、うちのクラスも変わんないわ。

「え?紗優は、なんの担当?」

「え?料理作る裏方だけど?」

「よかった。」

「なんで?」

「普通、彼女が自分の知らないところで他の男に見られるの嫌なんだけど。」

そうなんだ…。

「紗優は嫌じゃないの?」

「え?なにが?」

「だって、俺、接客だし。」

う~ん・・・

そこまで、心配じゃないし。

「信じてるからかな?」

「え、あ、ありがと。」

照れた顔の友哉くん。

変なこと言ったのかな?

「じゃ、俺行くね。」

「うん、ばいばい。」

文化祭かぁ~。

なんか、不安。

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