ももの天然水
後から紗優に聞いた。

今日、泊まる旅館は、紗優のお母さんの実家らしい。

そういえば、紗優の両親を見たことがない。

「友哉くん、おばあちゃんが、桜花の舞を使ってもいいって言ってるんだけど、どうする?」

桜花の舞って、この旅館で一番高い部屋だったような。

「紗優が、選んで。」

「わかった。」


桜花の舞に、荷物をおいて床にすわる。

え、旅館にベッドあるんだけど。

カバンの中のコンドームをおもいだす。

なにかんがえてんだよ、俺。

「でかけよ?」

「あ、そうだな。行こうか!」

完全に焦ってる。

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