ももの天然水
紗優まだかな?

ま、女子は風呂が長いって聞いたことあるし、しょーがないか。

涼からメール来てないかな?

カバンをさぐると、コンドームを手にした。

「なに、それ?」

俺の後ろから愛しい声がした。

「え!な、なんでもない!」

慌ててカバンに隠す。

気づけば、もう10時か。

「疲れただろ?もう、寝る?」

目をこする紗優に、話しかける。

すると、紗優は立ち上がってカバンを探り始めた。

「あ、あのね。これ。」

俺にさしだしたのは、男物のネックレス。

「クリスマスプレゼント。」

あ、肝心なことを忘れてた。

今日は、クリスマス・イヴだった。

「ありがと。ごめん、俺なんも用意してなくて。」

「いいの、もう寝ようか。」

このままでいいのか?

二人っきりなんだぞ。

無意識のうちに、紗優を抱きしめてた。

「紗優、1つだけわがまま言っていい?」

「うん、なに?」

「紗優とキス以上のことが、したい。」

「……いいよ。」

え?

今、なんて?
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