ももの天然水
11時59分。

「…来年も一緒だよ。」

紗優を抱きしめる。

「うん、好き。」

優しくキスを落とす。

『明けましておめでとうございます!』

テレビから聞こえる声。

ゆっくりと唇を離す。

「今年もよろしく…。」

「俺のこと、もっと好きになってね。」

「うん。」

初詣、着物きてくれるのかな?

「明日、おばあちゃんとおじいちゃんが、こっちに来るの。」

「家族で集まるの?」

「うん!」

「俺も行っていい?」

「もちろん!」
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